名古屋 栄・中日文化センター特別講座 鄭銀淑先生の「韓国、酒とつまみと酒場の話 試飲付き」受講記

韓国
02 /03 2018

 この1月27日と28日の2日間、名古屋・栄の中日文化センターで行われた特別講座「韓国、酒とつまみと酒場の話 試飲付き」を受講した。講師は韓国紀行作家の鄭銀淑先生。『マッコルリの旅』、『韓国酒場紀行』、『韓国・下町人情紀行』など先生の本は私にとっては韓国旅行の大事な教科書となっている。
 1月27日(土)は午後3時から2時間の講座が1コマ。翌28日は2時間の講座が午前午後に1コマずつ。計3コマの連続講座だった。「気楽に一人酒が楽しめる店」、「今行かないと後悔する風前の灯酒場」、「まだ記事にしていない秘密の酒場、「酒場での韓国語会話」など今回も盛りだくさんの内容だった。実は私も講座の中で指名されて皆さんの前で実際に訪れた酒場の体験談(槐山・天大運食堂、ソウル・文化空間アリラン)をお話させていただいたり、鄭銀淑先生と酒場での注文や過ごし方についてヘタな韓国語でロールプレイをさせていただいたりした(笑)
 今回の講座で楽しみにしていたのが韓国各地から取り寄せた地酒の試飲。事前のチラシには「各回3~4種類」とあったが実際には嬉しいことに1コマの講座で10数種類もの地酒を試飲できたのだった。なので2日間計3コマの講座で30種類以上の日本でもポピュラーな韓国酒から初めて目にする地方の伝統酒まで先生の解説ともに試飲でき、本当に楽しい講座となった。
こちらが講座の教室入口。
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試飲するお酒の数が予定より多くなる旨の貼り紙。こんな貼紙見ると嬉しくなってしまう。
 講義の中で鄭銀淑先生から韓国語で酒を意味する술(スル)の語源について説明があった。
私は韓国に行けば毎回必ずお酒を飲むくせに語源について考えたことなんて一度もなかった。
お酒はもちろん水(수)から作るのであるが、米や酵母などをまぜて醸造、発酵させる際に発熱してブクブクと泡が出てくる。外から熱を加えないのに醸造過程で水から熱を出す様を火(불)とし、수+불 から술になったということである。これでまた一つ勉強になってしまった。
 お目当ての試飲では計30種類以上ものお酒を楽しんだがその中でも特に印象に残り次回訪韓の際にはぜひ現地でもう一度飲んだりお土産に持って帰りたいと思ったお酒をいくつか紹介。
まず、各受講者の机の上にはこんな感じで10種類以上の各試飲酒が置かれていた。
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上記画像の左に写っているスナック菓子は辛ラーメンでもおなじみの農心さんからの提供とのこと、各講座で1袋ずついただいた。そのスナック菓子の袋の左に写っている、黄色とシルバーの小さな楕円形の袋は韓国でおなじみの二日酔い対策サプリ。ウコンの入った甘い味のグミだ。今回の講座はおつまみ付きでさらに二日酔い対策のサプリまでアフターフォローまでバッチリだ(笑)
 様々なお酒を試飲、鄭銀淑先生の解説を聞いて印象に残ったお酒で一番印象に残ったのはこちらのソゴクジュ(소곡주)
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忠南の舒川郡の伝統酒で百済時代からの歴史あるお酒とのこと。原材料は米が中心のお酒だが生姜やさやの唐辛子も使用しているとのこと。実際に試飲してみると甘くてコクがあり飲みやすい。なじみやすい漢方系の香りもある。18度とのことだがアルコール感は感じない。それにしてもこの甘くて少しフルーティな風味、どこかで飲んだ記憶があるなあとしばらく思い返してみると。。台湾の酒場で飲んだ漢方酒、保力達(パオリータ)によく似ている。韓国料理に合う伝統酒なのだろうが、きっと中華料理にも合うだろうなあと思った。このソゴクジュ(소곡주)は次回訪韓したらぜひお土産に持って帰りたいお酒である。

いっぽう、こちらは聞慶(ムンギョン)市の伝統マッコリ、聞喜(ムニ・문회)。(画像中央のビン)
聞いて喜ぶというネーミングもいいが、このラベルがハングルの活字を含めて一つの絵になっている感じがしていい。
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原材料表示を見るととてもシンプル。
米とヌルク(韓国の麹)のみ。醸造方法に特徴あるそうだ。
甘い味を出す水あめや人工甘味料なども入っていない。
実際に飲んでみると若干甘味のある味で少しフルーティ。なんというか、おとなしい素直な味というのが第一印象だった。ラベルから受ける印象通りの味といったところか。このマッコリは原材料もシンプルで添加物もなし、味も素直なのでダラダラと飲み続けたいなあと思う酒だった。こんなマッコリが存在するなんて初めて知った。このお酒も日本へのお土産にしたいが冷蔵保管が基本なので無理、ソウルなど現地で飲めるお店をこれから見つけなければいけない(笑)
 今回の講座の試飲で初めて飲むお酒がほとんどだったが以前から気になっていて飲みたいと思っていたのがこちら。
全州の母酒(モジュ・모주)である。全州にはこれまで数回行っているがまだ一度も飲んでいなかったのだ。今回の講座の試飲リストを見た時に母酒が入っていたのでこれでやっと飲める、と思い嬉しくなった。講座の中で母酒の画像を撮り忘れてしまったので許可をいただいてほかの画像を。
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 鄭銀淑先生の解説によるとこの母酒の語源は文字通り母親が息子の体を心配し、体に良い漢方などを使って甘い味にして作ったお酒。お酒といってもアルコール度数は1.5%程度。ナツメや肉桂、生姜などが入っているという。試飲してみるとまず最初に思い浮かんだのが韓国の市場のにおい。韓国の市場へ行くと漢方(韓方)材料のお店が必ずありこの母酒と同じにおいが市場内に漂っているのだ。
 味は甘くて肉桂の香りが若干強いか。全体的には韓国の市場のにおい。また市場を思いだし、市場に行きたくなってしまう、そんなお酒だった。
 今回は韓国のビールも数種類試飲できた。こちらは韓国へ行くと必ず飲む、私のお気に入りのビールであるクラウド(kloud)。(画像中央の缶)
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クラウドはアルファベット表記でkloudと表示されている。鄭銀淑先生の解説によればkloudのkはkoreaのk、そして雲を表す英語のcloudと掛け合わせ、雲のような泡の韓国ビールという意味が込められたネーミングなのだそうだ。
上記画像でクラウドのすぐ右にある緑色のビンはなんど北朝鮮でおなじみのビール、大同江(テドンガン)。受講者であり旅友達のNさんが中国旅行の際に買い求めてわざわざ持ってきてくださった。北朝鮮ビールの現物を見るのは初めて。しばらく見入ってしまった。その右にある青いラベルのビンは韓国のビールでやはり名前はテドンガン(대동강)。この韓国のテドンガンビールは私も昨年秋にソウルの清渓川沿いのお店で飲んだがとてもしっかりとした味で苦みもあり非常においしかったのを覚えている。
 鄭銀淑先生のお話によれば韓国のこれまでのビールは北朝鮮のテドンガンビールよりもおいしくないという外国人記者の発言をきっかけに各専門家が集まって作ったのが青いラベルの韓国のテドンガンビール。が、すでに北朝鮮のテドンガンビールの認知度が韓国でも高く、同じネーミングのため混乱が起きてしまう。そこで韓国版のテドンガンビールは대동강の동の上にシールをはり、대강ビールにしたとのこと。へえ~、そんなことができるんだ~と思うとともに笑ってしまった。
 韓国のビール業界では手製ビール(クラフトビール)が最近増えているそうだ。韓国大手のビールはのどが渇いた時に飲む一口目はおいしいのだが、それ以降はやはり全体に風味が薄いなあと感じてしまう。今回の講座でもそんな最近できた手製ビール(クラフトビール)を2種類試飲できた。
 中でも印象的だったのがこちら。
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 上記画像左にある、青緑のラベルのビンのビールだがこれは韓国の全羅道という地方の名前をとって全羅ビールというそうだ。しっかりした風味でとても存在感のある味だった。ラベルには全羅道の方言が書かれており(가슴이뛰어븐디어째쓰까잉)こうした地方色を出すビールが今後も増えると楽しみだなあと感じた。
上記画像でもう一つ初めて飲んだのが画像中央の茶色いビンでアルファベットでnimomeと書かれているお酒。
nimomeというお酒は済州島のお酒でnimomeは「あなたの心に」という意味だそう。済州産の米とミカンの皮を使用しているとのこと。風味はすっきりとしていて白いワインのような感じ。こうした地方、地域の特産を使った特徴あるお酒が韓国にもあちこちにあることを初めて知った。

下記画像も試飲したお酒の数々。下記画像で左から3番目にある黄色いラベルの白い容器は釜山でおなじみの金井山城マッコリ。
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釜山の金井山城マッコリは米・麹、水だけを使って伝統的な製造方法で作られるマッコリで民俗酒第一号という。ソウルの酒場でも飲めるようになってきたが初めて飲んだ時は酸味がとても強くどっしりとした味のマッコリ、という印象を受けた。が、2回目にソウルで飲んだ時は初めて飲んだ時のような強い酸味はなく、飲みやすいマッコリだった。3回目にまたソウルで飲んだ時は程よい酸味のマッコリになっていた。という具合にこのマッコリは飲む時によって味が異なる、ちょっと面白いマッコリだ。
 一期一会という言葉があるが、お酒にも当てはまる、と鄭銀淑先生は説明されていた。お酒の醸造状態、飲む本人の体調などで毎回お酒の味は違ってくる。なるほど~と思うとともにお酒を飲むときもその時その時の印象を大切にしなければと思った。
 試飲したすべてのお酒のことを書いていくとキリないので印象に残ったお酒のみ、記録として感想を書いたが、韓国各地には自分が知らなかった多くの地酒、伝統酒が存在していること、薄いビールと不評だった韓国ビール界も近年では手製ビールと呼ばれるクラフトビールが増えてきていることを知り、今後ますます韓国旅行が楽しみになってきた。特に各地の伝統酒についてこれまでは現地スーパーの酒コーナーへ行ってもノーチェックだったのでこれからは注意深くチェックしなければならない。

最後にこの2日間の講座でいろいろとお話させていただいたりお声をかけてくださった皆さん、また夜の飲み会でご一緒させていただいた皆さん、ありがとうございました。

※鄭銀淑講師所属事務所 twitterアカウントは https://twitter.com/Manchuria7/

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7月の韓国旅行最終日

韓国
08 /18 2012

2012年7月8日(日)

7月の韓国旅行も今日が最終日、昼の便で帰国のためこの日は特に予定はなし。
朝、明洞へ。
朝の明洞は人が非常に少ないのでのんびりと歩ける。
だが昨夜散らかしたであろうゴミがとても多いのにあきれる。
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ウリナラ、ウリナラと自国に大きな誇りを持っている割には簡単に自国の街を汚す。

朝ごはんは無難にシンソンソルロンタンへ。
ここはソルロンタンもおいしいのだがキムチがそれ以上においしい。
ソルロンタンもキムチもお店によって味の違いがかなりあるので好みは人それぞれなのだが。
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店内には次々とガイドブックや地図を持った日本人が入ってきてまるで日本にいるかのようだ。
利用しやすい店であるとこはたしかだ。
ストレスのない旅行中は朝からお腹が空いている。
デザートにシンソンヨーグルトを頼む。
ここのヨーグルトはプレーンのヨーグルト上にあれこれトッピングされていてとても楽しめる。
このヨーグルトはたしか2000Wだった。
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食後、人の少ない明洞を歩く。
個性いっぱいのカラフルなハングル看板が連なる光景は見ていて飽きない。
ホテルへ荷物を取りに行った後、鍾路の大通りから路線バス601番で金浦空港へ。
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鍾路から金浦空港まで行くときはこの601番のバス利用が一番安く、しかも空港までずっと車窓を楽しめる。
国際線ターミナルで下車後、歩く距離や階段も少なくて済む。
空港内では麻薬犬だろうか、シェパードらしい犬を連れた警官を見かけた。
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帰りの便の機内食はこんな感じ。
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GW出勤分の代休を利用した、7月の韓国旅行はこれでおしまい。

次回からこの夏休みの5日間の韓国旅行の報告をいたします。




ソウル広場で国際協同組合年の催しを見る

韓国
08 /17 2012

2012年7月7日(土)

大阜島のロケ地、安山の街歩きを楽しんだ後は再びソウルへ戻る。
ソウル市庁前の広場で国際協同組合年の催しが行われているのを知りさっそく行ってみる。
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ソウル広場をざっと見回してみる。
大変な人出だ。
広場前方には大きな舞台が設けられており、夜に行われるであろう音楽会のリハーサルが行われていた。
さらに見回すと広場を囲むように韓国の各生協、農協、水協など各協同組合のブースがずらっと立ち並んで
それぞれイベントをおこなっている。

数ある生協のブースを一つ一つ見ていく。
韓国の生協も予想以上に熱心に活動が行なわれているようだ。
icoopという生協のブースでは〇×クイズ(韓国ではオーエックスクイズと呼ぶ)が行なわれていたので私もやってみた。
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幸い、短い文章の問題だったので理解でき回答できた。
ブースの係りのアジュンマに回答を渡す。
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生協に関する簡単なクイズだったが全問正解だった。
何がもらえるのかと思ったら.......

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紙コップ一杯のアイスティーだった.........

会場の広場を一通り見て歩く。
食糧事情に関する展示も行われていた。
穀物の自給率は日本同様、韓国もコメ以外は低い数字だ。
トウモロコシにいたってはわずか1%だ。
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こちらはピザの紙容器に子供たちが協同組合に関するイラストを描いたもの。
つなげていって大きな絵にしている様子。
子供が描く生協はこうした人と人のつながりがイメージのようだ。
面白い。
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会場内であれこれと「お勉強」したのち、晩ごはんを調達しに行く。
仁寺洞の世林ホテルに泊まっていたのですぐ近くの鍾路3街のいつも行く屋台街へ行った。
ホットクの屋台をまず発見。
これは必ず食べておかなければならない。
と、小判状形をした細長いホットクもある。
屋台のおばさんに聞くと、中にはチャプチェが入っているそうだ。
これはうまそう。
普通のホットクとこのチャプチェ入りのと1個ずつ買う。
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ちなみにチャプチェ入りのホットクは中はこんな感じ。
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ちょっと脂こいかもしれないがこれは激ウマ。

別の屋台へ行き鍾路名物?のキムトクスン(キムパブ&トッポッキ&スンデ)セットを買う。
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屋台のおばさんがキムパブは普通のとケランキムパブ(卵キムパブ)とどちらがいいか聞くのでケランキムパブにしてもらう。
セットで確か3500Wだった。
安い。
海苔巻きの外側を薄い卵でとじてあるのだ。

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食後はノーマルのホットクを楽しむ。
これはいつ食べても本当においしい。
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新大久保のコリアンタウンで買うと大変なごちそう価格になってしまうのでありがたくいただく。










昨夜帰国しました

韓国
08 /17 2012
5日間の韓国旅行を無事に終えて昨夜のソウル発最終便で帰国した。
今回の旅程は

8月12日(日)早朝のJAL便で羽田→ソウル金浦。金浦空港Eマートで買い物、自宅へ発送。国内線に乗り換えてソウル金浦→光州。光州公園周辺を散策。 アジア荘モーテル泊(光州)

8月13日(月)市外バスにて光州→海南→タンクッ(韓国本土最南端の地)タンクッ観光。海南に戻り海南毎日市場など散策。海南バスターミナルより郡内バスにてテフン寺という山寺へ。夜光州へ。アジア荘モーテル泊(光州)

8月14日(火)市外バスにて光州→曽島。曽島の島内を夕方まで自転車観光(羽田里海水浴場、ムツゴロウ橋、塩博物館、太平塩田など)。夕方光州へ戻り市内の良洞市場散策。アジア荘モーテル泊(光州)

8月15日(水)KTXにて光州→ソウル。明洞、永豊文庫などで買い物。夜は広蔵市場。この日は豪雨のためほとんど身動きとれず。アミーガモーテル泊(ソウル鍾路5街)

8月16日(木)地下鉄4号線にてソウル→仁徳院。仁徳院よりマウルバスにて清渓寺。明洞でランチ、カフェのあと地下鉄で孔徳へ。孔徳市場とその周辺散策、ドラマ「あなただけ」のロケ地孔徳住民センターなど。夜、JALの最終便にて帰国。

画像は最終日に訪れた孔徳市場のジョンコルモク(チジミ通り)。この通りの両側には何十種類もの天ぷら、チジミ類が売られている。一口サイズの物が多くてとても安い。バイキング形式で1個から気軽に買える。
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今回、広蔵市場へも行ったが日本人の多さに驚かされた。
ここ、孔徳市場はまだまだ本当のローカルな市場のままのようだが周辺の開発が進んでおり今後がちょっと心配だ。




昨日から韓国旅行

韓国
08 /13 2012
夏休みを利用して昨日から恒例の韓国旅行へ。
昨日乗った羽田8時30分発JAL のソウル金浦行き、出発前にどうやらオーバーブッキングだったらしく、午後便に変更できる乗客を盛んに呼び掛けていた。謝礼は2万円とのこと。かなり心を動かされた(笑)
昨日からしばらく光州滞在予定。

マッシー

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